「USCPAって最近よく聞くけど、そもそも何?」「取ると何がいいの?」——この記事では、USCPA(米国公認会計士)とは何か、取得するメリットと注意点を、全科目合格した筆者(ちゃわ)がわかりやすく解説します。これから挑戦を検討している方の最初の1記事としてどうぞ。
USCPA(米国公認会計士)とは?
USCPA(U.S. Certified Public Accountant)は、アメリカの州が発行する公認会計士の資格です。試験(Uniform CPA Examination)は全米で統一されており、英語・PC上で受験します。会計・監査・税務・ビジネスに関する知識を体系的に証明できる、国際的に認知度の高い資格です。
日本の公認会計士(JCPA)との違いは、難易度・費用・キャリアの方向性など多岐にわたります。詳しくはUSCPAと日本の公認会計士(JCPA)の徹底比較をご覧ください。
試験の概要(2024年の新制度)
2024年の制度改訂(CPA Evolution)以降、試験は必須のCore3科目と、1つ選ぶDiscipline科目の計4科目で構成されます。
- Core(必須):FAR(財務会計)/AUD(監査)/REG(税法・法規)
- Discipline(1科目選択):BAR(ビジネス分析)/ISC(IT・情報システム)/TCP(税務コンプライアンス)
各科目の難易度や勉強時間はUSCPAの難易度・合格率、選択科目の選び方はDisc科目(BAR・ISC・TCP)の選び方にまとめています。
USCPAを取得する6つのメリット
① 「会計 × 英語 × 国際性」で市場価値が高い
会計の専門性に加えて、英語で業務ができることを客観的に証明できます。この組み合わせは希少で、転職市場での評価につながります。
② 転職・年収アップにつながりやすい
監査法人・外資系企業・経理・FAS/コンサルなど、活躍の場が広がります。具体的な転職先や年収の目安は、USCPAで転職を成功させる方法とUSCPAの年収で解説しています。
③ グローバルに通用する
米国基準(US GAAP)や国際的な会計・監査の知識が身につき、海外・グローバル企業でも通用する土台になります。
④ 働きながら取得できる(科目合格制)
4科目を1つずつ合格していく方式のため、社会人が働きながら計画的に挑戦できます。筆者も会社員として働きながら合格しました(働きながらの勉強時間の捻出)。
⑤ 英語力も伸びる
毎日英文を読むため、学習を通じてリーディング力が自然と伸びます。必要な英語力の実像はUSCPAに必要な英語力をどうぞ。
⑥ 会計・ビジネス知識が体系化される
財務会計から監査・税務・IT・ビジネス分析まで幅広く学ぶため、実務に効く知識の土台ができます。
注意点・デメリットも正直に
メリットが多い一方で、次の点は事前に知っておくべきです。
- 費用が高い:予備校代・受験料・国際手数料・学歴評価などで総額が大きくなります(費用の総額【2026年最新】)。
- 英語で学習・受験する:英語資格は不要ですが、英文読解力は必要です。
- 単位要件・手続きが複雑:受験には会計・ビジネスの単位が必要で、学歴評価や出願州の選定などの手続きがあります(受験州の選び方/学歴評価(NIES))。
- 相応の勉強時間が必要:一般に1,000〜1,500時間が目安で、働きながらだと1〜2年ほどかかります。
- ライセンス維持にCPE:取得後も継続教育(CPE)が必要です。
USCPAが向いている人
- 会計の専門性と英語力の両方でキャリアを広げたい人
- 外資系・監査法人・グローバル企業を目指す人
- 働きながら計画的に難関資格に挑戦したい人
- 経理・財務のキャリアに市場価値を上乗せしたい人
取得までの大まかな流れ
ざっくりした流れは、①受験資格(単位)の確認・取得と学歴評価 → ②出願州の選定 → ③受験(NTS取得→予約→試験)→ ④4科目合格 → ⑤ライセンス取得です。実際に合格するまでの道のりは、筆者のリアルな記録USCPA合格までの全記録(体験記タイムライン)でイメージできます。
まとめ
USCPAは「会計 × 英語 × 国際性」を証明できる、キャリアの選択肢を大きく広げる資格です。費用や勉強時間などのハードルはありますが、働きながらでも計画的に取得でき、転職・年収・活躍の場に効いてきます。まずは全体像をつかんだうえで、自分に合うか検討してみてください。
次のステップとして、初心者ガイド(まず読むべき記事)、費用、予備校3社の比較をどうぞ。
よくある質問(FAQ)
Q. USCPAと日本の公認会計士(JCPA)は何が違いますか?
A. 試験制度・難易度・費用・キャリアの方向性が異なります。USCPAは英語で受験し国際性が強み、JCPAは日本国内での独占業務(監査)に強みがあります。詳細は比較記事をご覧ください。
Q. 英語が得意でないと無理ですか?
A. 英語資格は不要で、必要なのは英文読解力です。学習を通じて伸ばせるため、英語が得意でなくても合格を目指せます。
Q. 働きながらでも取得できますか?
A. できます。4科目を1つずつ合格する科目合格制のため、社会人が計画的に挑戦しやすい資格です。一般に合格まで1〜2年ほどが目安です。
Q. 日本に住んでいても受験できますか?
A. できます。日本国内の会場で受験でき、居住要件のない州を選べば日本在住のまま取得を目指せます。