こんにちは、ちゃわ(@MezaseUscpa)です。2019年にアビタスへ入学し、2021年にUSCPA全4科目に合格しました。「USCPAを取ると年収はどれくらい上がるの?」「監査法人と外資系、どちらが高い?」——この記事では、公開されている調査データと合格者の視点をもとに、USCPAの年収相場を解説します。
結論から言うと、転職エージェントMS-Japanの調査ではUSCPAライセンス登録者の平均年収は928万円、全科目合格者は710万円で、日本の給与所得者の平均460万円(国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」)を大きく上回っています。ただし就職先やキャリアステージで差が大きいため、以下で詳しく見ていきます。
USCPAライセンス登録者・合格者の平均年収(調査データ)
転職エージェントMS-Japanの調査によると、USCPA保有者の平均年収は次のとおりです。
| 区分 | 平均年収 |
|---|---|
| USCPAライセンス登録者 | 928万円 |
| USCPA全科目合格者 | 710万円 |
| (参考)日本の給与所得者平均 | 460万円(国税庁 令和5年分) |
同調査では、職種別でコンサルタントが1,211万円と最も高い水準でした。ライセンス登録まで進めると評価が上がりやすいことがうかがえます。※調査は転職エージェントの登録者ベースのため、あくまで一つの目安としてご覧ください。
USCPAの年収相場【就職先別】
以下は転職市場で見られる年収レンジの目安です(募集ポジションにより幅があります)。
Big4監査法人
Big4(デロイト・PwC・EY・KPMG)へ転職した場合、アソシエイト1年目の年収目安は600〜690万円。役職が上がるごとに大きく増え、マネージャーでは1,000万円超えが現実的です。
| 役職 | 年収目安 |
|---|---|
| アソシエイト(1〜3年目) | 600〜700万円 |
| シニアアソシエイト(3〜6年目) | 800〜1,000万円 |
| マネージャー(6〜10年目) | 1,000〜1,400万円 |
| シニアマネージャー以上 | 1,500万円〜 |
外資系コンサルティング
外資系コンサルはBig4監査法人より水準が高めです。コンサルタントで800〜900万円、シニアで1,000万円前後、マネージャーで1,400万円前後、シニアマネージャーで2,000万円弱が見込まれます。
外資系企業(経理・財務・内部監査)
外資系企業の経理・財務・内部監査部門ではUSCPAが高く評価されます。30代で年収1,000〜1,500万円のポジションも現実的で、英語力があれば交渉次第でさらに上を狙えます。
事業会社(CFO・経理部長)
上場・大企業の経理財務でキャリアを積み、CFOや経理部長まで上ると年収1,500〜2,000万円以上も珍しくありません。
年代・キャリアステージ別の年収
| ステージ | 年収目安 | 主な就職先 |
|---|---|---|
| 初期(〜3年目) | 400〜700万円 | 監査法人アソシエイト、事業会社経理 |
| 中堅(3〜8年目) | 700〜1,200万円 | シニア職、外資系経理・財務、FAS |
| 管理職(8年目〜) | 1,200〜2,000万円 | マネージャー、コンサル、CFO候補 |
年収1,000万円を超えるには
1,000万円超えの現実的なルートは、①Big4や外資系コンサルでマネージャー以上に昇格する、②外資系企業の経理・財務・内部監査でシニアポジションに就く、③US GAAP・IFRS+英語力を武器にFAS/M&A領域へ進む、のいずれかです。共通するのは「USCPAの専門知識」×「英語で業務ができること」を掛け合わせられる職場を選ぶことです。
合格者としての実感
筆者がUSCPAを目指した動機の一つは「転職・キャリアの選択肢を広げたい」というものでした。実際、合格後は英語を使う業務に携わる機会が増え、社内試験(倍率約7倍)に合格して希望する部署へ異動できました。年収の伸び方は職場によって大きく変わりますが、選択肢そのものが増えるのがUSCPA取得の実感としての最大の価値だと感じています。合格後のキャリア全体像はUSCPA合格後のキャリアの記事をどうぞ。
USCPAの年収を上げるうえでの注意点
調査データの年収は魅力的ですが、次の点は押さえておきましょう。
- 平均値は上振れしやすい:MS-Japanの数値は転職エージェント登録者ベースの平均で、登録者928万円は実務経験を積んだ層が中心です。全員がこの水準に届くわけではありません。
- 転職直後は一時的に下がることもある:Big4監査法人は役職の持ち込みができず基本は一番下からのスタートのため、前職が高年収だと入所直後に年収が下がるケースがあります。中長期の伸びで判断するのが現実的です。
- ライセンス登録には実務経験要件がある州が多い:登録者の高い年収は「合格+実務経験+登録」まで進めた結果でもあります。まず合格し、実務を積みながら登録を目指す流れになります。
まとめ
USCPA保有者の平均年収は調査ベースで登録者928万円・合格者710万円と、日本平均(460万円)を大きく上回ります。就職先やステージで差は大きいものの、会計×英語のスキルを活かせる職場を選べば1,000万円超えも十分に狙えます。具体的な転職先はUSCPAで転職を成功させる方法、取得費用は費用の記事を参考にしてください。
なぜ「登録者」と「合格者」で年収差があるのか
MS-Japanの調査ではライセンス登録者928万円・全科目合格者710万円と、200万円以上の差があります。この差の背景には、次のような要因があります。
- 登録まで進む人は実務でも中核を担っている:ライセンス登録には実務経験が必要な州が多く、登録者は監査法人・外資系などで一定のキャリアを積んでいるケースが多いためです。
- 「Licensed CPA」の肩書きが評価される:正式なライセンス保有は、転職・昇進の場面で合格のみより高く評価されます(ライセンス申請の手順)。
- 英語×専門性を活かせる職場に移っている:登録者ほど外資系・コンサルなど高年収帯のポジションに就いている傾向があります。
USCPAで年収を上げる3ステップ
- まず全科目合格する:合格者710万円が一つの基準。ここが出発点です。
- 実務経験を積みライセンス登録する:登録者928万円へ。実務経験は転職先で積むこともできます。
- 英語×会計を活かせる高年収フィールドへ移る:外資系経理・FAS・コンサルなど、掛け算が効く職場を選ぶと1,000万円超が現実的になります。
なお、日本の公認会計士(JCPA)とはキャリアの方向性や年収カーブが異なります。両者の違いはUSCPAと日本の公認会計士の比較記事で詳しく解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q. USCPA合格者の平均年収はいくらですか?
A. MS-Japanの調査ではライセンス登録者928万円、全科目合格者710万円です。日本の給与所得者平均は460万円(国税庁 令和5年分)です。
Q. 未経験からBig4に転職するといくらもらえますか?
A. アソシエイト1年目で600〜690万円が目安です。ただし前職が高年収だと転職直後に下がる場合もあります。
Q. 年収1,000万円を超えるのは難しいですか?
A. Big4や外資コンサルのマネージャー職、外資系企業のシニアポジションなどで現実的に狙えます。英語力を掛け合わせると到達しやすくなります。
Q. 全科目合格とライセンス登録で年収は変わりますか?
A. 調査では登録者928万円・合格者710万円と差があり、ライセンスまで進めた方が評価されやすい傾向です。
Q. USCPAを取ると何年で年収が上がりますか?
A. 一概には言えません。筆者は2019年に学習を開始して2021年に全科目合格し、その後に社内試験(倍率約7倍)に合格して希望部署へ異動しました。年収の伸び方は職場によって大きく変わりますが、合格後にキャリアの選択肢が広がったのが最大の実感です。
Q. 事業会社の経理でもUSCPAは年収に効きますか?
A. 外資系企業の経理・財務・内部監査では、英語力×USCPAの知識が直接活き、30代で1,000〜1,500万円のポジションも現実的です。日系企業でも、語学力と会計の専門性を客観的に証明できる点が評価されます。
Q. 未経験・実務なしでもUSCPAで年収は上がりますか?
A. 実務未経験でもBig4監査法人はアソシエイトとして採用実績があり、年収600〜690万円スタートが目安です。会計事務所・BPOなど英文会計に対応できる職場でキャリアを作る道もあります。ただし合格だけでなく「どう活かすか」を語れると評価が伸びます。