こんにちは、ちゃわです(@MezaseUscpa)。
私は2019年3月にアビタスに申し込んで2021年3月にUSCPA全科目合格したのですが、かかった費用の総額は1,196,544円でした(BECに2回落ちているのでその分余計にかかっています。一発合格想定だと約104万円)。
「高い!」と思いますよね。私もそう思います。でもこの費用は当時(2019〜2021年)のものであり、2026年現在は制度も変わり、円安の影響で受験料の水準も変化しています。さらに学歴評価料も値上がりしています。
この記事では、2026年の最新情報をNASBA公式サイトで確認した上で、USCPA取得にかかる費用を正確に整理します。過去の私の費用との比較もしながら、「どのくらい用意すればいいか」をつかめるように書きました。
※ドル建て費用の円換算は、1ドル=158円(2026年8月1日時点の市場実勢レート)で計算しています。為替レートによって実際の支払額は変動します。
費用の全体像:ストレート合格で約100万円超
大枠を把握しておきましょう。
| 費用カテゴリ | 概算 |
|---|---|
| ① 予備校代(スクール代) | 43万円〜(アビタスは公式表記62.5万円〜) |
| ② 学歴評価・書類取得 | 3万円〜5万円 |
| ③ 受験料・国際手数料(4科目ストレート合格) | 約53万円〜54万円 |
| 合計(ストレート合格) | 約100万円〜 |
不合格で再受験が1回増えるたびに、試験料+国際手数料で約12万円前後追加でかかります(州によって異なる。2026年の手数料改定でCore/Discipline間の差はなくなりました)。私は当時BECに2回落ちて合計119万円かかりましたが、2026年時点ではさらに円安の影響が出ています。
① 予備校代:最大の出費はここ
USCPAに対応している予備校は2026年現在3校あります。私が受験した当時はプロアクティブや大原もありましたが、現在は撤退済みです。
| 予備校 | 受講料の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| CPA会計学院 | 約43万円〜 | 現在の最安値水準。教育訓練給付金対象外 |
| TAC | 約43万円〜 | 総合本科生430,000円(Web通信・国内)。教育訓練給付金対象で実質負担344,000円。Becker教材使用。単位取得費(ブラッドリー大学)は別途 |
| アビタス(Abitus) | 624,800円(税込)〜 ※公式サイトの表記 | ライト/ミドル/フルの3パック制で、含まれる単位数により金額が変わる。別途入学金11,000円、不足単位は1科目12,100円で追加可。教育訓練給付金対象。※単位試験料・スタディグループ料は基本料金に含まれない(公式サイト確認済み) |
重要なのは「単位取得料」がパックに含まれているかどうかです。日本の大学卒業者の多くはUSCPA受験に必要な会計・ビジネス単位が不足しています。アビタスはパック選択で単位取得費を追加できる設計ですが、基本料金624,800円〜には単位試験料は含まれていません(公式サイト確認済み)。TACも同様に単位取得費は別途です。どちらも単位取得が必要かどうかによってトータルコストが変わるため、事前に確認することが重要です。
② 学歴評価・書類取得費用
英文成績証明書・英文卒業証明書
出身大学に英文で発行してもらいます。費用は大学によりますが、3通(成績証明書2通+卒業証明書1通)で1,000〜2,000円程度です。
学歴評価料(Academic Credential Evaluation)
米国外の学位・単位を米国基準に合わせて評価してもらう手続きです。州によって依頼先が異なります。
【重要】2026年4月時点でNIESの評価料が$250に改定されています(NASBA公式サイト確認済み)。
| 学歴評価機関 | 手数料(USD) | 円換算目安※ | 対象州(主要なもの) |
|---|---|---|---|
| NIES(NASBA International Evaluation Services) | $250 | 約39,500円 | ワシントン、アラスカ、ニューヨーク、グアム、モンタナ など |
※ 1ドル=158円換算(2026年8月時点)。為替変動により実際の支払額は異なります。
書類の郵送費(EMS等)が別途2,000円程度かかります。合計で約4万円〜5万円の想定です。
③ 受験にかかる費用:ここが最も複雑
受験費用は主に3つに分かれます。すべて米ドル払いです。
受験資格審査料(Education Evaluation Application Fee):最初の一度だけ
| 出願州 | 手数料(USD) | 円換算目安※ |
|---|---|---|
| ワシントン州 | $96 | 約15,168円 |
| ニューヨーク州 | $96 | 約15,168円 |
| アラスカ州 | $121 | 約19,118円 |
| グアム | $136 | 約21,488円 |
| モンタナ州 | $146 | 約23,068円 |
※ 1ドル=158円換算(2026年8月時点)。
試験料(Exam Section Application Fee):受験するたびに1科目分ずつ発生
2023年8月以降、1科目ずつの出願に変更されました。NASBAが定める試験料は1科目$268.59(4科目合計$1,074.36)で、これに各州の独自手数料が加算されます。
| 出願州 | 1科目あたり(USD) | 4科目合計(USD) | 4科目合計(円換算目安※) |
|---|---|---|---|
| ワシントン州 | $371.59 | $1,486.36 | 約234,845円 |
| ニューヨーク州 | $364.59 | $1,458.36 | 約230,421円 |
| アラスカ州 | $377.59 | $1,510.36 | 約238,637円 |
| グアム | $384.59 | $1,538.36 | 約243,061円 |
※ 1ドル=158円換算(2026年8月時点)。
国際会場手数料(International Administration Fee):日本受験者に必須の追加費用
USCPAは米国の試験です。日本(東京・大阪)のプロメトリックセンターで受験する場合、追加で国際会場手数料がかかります。
【重要】NASBA公式サイトの2026年8月1日確認時点では、Core科目・Discipline科目とも同額の$390/科目です。
| 科目種別 | 該当科目 | 手数料(USD) | 円換算目安※ |
|---|---|---|---|
| Core科目(必須) | FAR・AUD・REG | $390/科目 | 約61,620円/科目 |
| Discipline科目(選択) | BAR・ISC・TCP のいずれか1つ | $390/科目 | 約61,620円/科目 |
※ 1ドル=158円換算(2026年8月時点)。
4科目(Core 3科目+Discipline 1科目)の合計:$390×4 = $1,560(約246,480円)
これが日本受験の大きなコスト要因です。私が受験した当時(2019〜2021年)は1ドル110円前後でしたので、今より大幅に安かったわけです。
試験会場への交通費・宿泊費
試験会場は東京(御茶ノ水ソラシティ)と大阪(中津)の2か所のみです。地方在住の方はこの費用も忘れずに計上してください。
受験料まとめ:4科目ストレート合格の場合
| 費用項目 | 金額(USD) | 円換算目安※ |
|---|---|---|
| NIES学歴評価料 | $250 | 約39,500円 |
| 受験資格審査料(例:ワシントン州) | $96 | 約15,168円 |
| 試験料 4科目分(例:ワシントン州) | $1,486.36 | 約234,845円 |
| 国際会場手数料 4科目分(Core 3+Discipline 1) | $1,560 | 約246,480円 |
| 受験関連合計 | $3,392.36 | 約535,993円 |
※ 1ドル=158円換算(2026年8月時点)。州はワシントン州で計算。為替変動により実際の支払額は異なります。
私が実際に支払った総額:1,196,544円
ここまで相場を見てきましたが、実際にいくら出ていくのかは実例のほうが分かりやすいと思います。私が全科目合格までに支払った金額を、上の①〜③と同じ区分で並べます。
| 区分 | 私の実額 | 内容 |
|---|---|---|
| ① 予備校代 | 740,100円 | アビタスの単位取得込みフルコースを、ほぼ定価で受講 |
| ② 学歴評価・書類 | 27,727円 | 学歴評価手数料24,727円+英文成績証明書1,000円+EMS 2,000円 |
| ③ 受験関連 | 428,717円 | 試験料・出願手数料・日本受験手数料(BEC3回受験分を含む) |
| 合計 | 1,196,544円 |
※ 1ドル=109.8975円で換算(2021年当時)。交通費・カフェ代は含みません。
※ ②の学歴評価まわりは、英文卒業証明書や郵送時の切手代まで含めた実費の内訳をUSCPA学歴評価・学歴審査(NIES)の手順と費用に当時の書類とあわせて記録しています(集計方法の違いで合計額が数千円異なります)。
予備校代が全体の約6割を占めます。ただし私は会計単位がゼロだったため単位取得込みのフルコースが必要でした。すでに会計・経済系の単位をお持ちの方や社割が使える方は、ここが大きく下がります。
受験関連428,717円の中身
③がふくらんだ理由は、BECに2回落ちて計3回受験したことです。日本で受験する場合、試験料とは別に「日本受験手数料(国際会場手数料)」が1科目ごとに約4万円かかるため、1回の不合格が重くのしかかります。
| 項目 | USD | 日本円 |
|---|---|---|
| 初回出願手数料 | 175 | 19,232円 |
| FAR(1回目) | 208.4 | 22,903円 |
| BEC(1回目) | 208.4 | 22,903円 |
| AUD(1回目) | 209.99 | 23,077円 |
| REG(1回目) | 209.99 | 23,077円 |
| BEC(2回目) | 224.99 | 24,726円 |
| BEC(3回目) | 224.99 | 24,726円 |
| 出願手数料(2回目以降)×3 | 90×3 | 29,673円 |
| 日本受験手数料 ×4 | 356.55×4 | 156,736円 |
| 日本受験手数料 ×2 | 371.55×2 | 81,664円 |
| ③ 合計 | 428,717円 |
不合格2回で約15万円の上乗せ
| ケース | 金額 |
|---|---|
| 実際に支払った総額(BEC2回不合格) | 1,196,544円 |
| 仮に全科目一発合格していた場合 | 1,045,646円 |
| 不合格による追加負担 | 約150,898円 |
よく「予備校代をどう抑えるか」が費用の議論になりますが、私の実感は逆でした。数万円の受講料の差を気にするより、1回落ちないことのほうがはるかに効きます。不合格1回で試験料・出願手数料・日本受験手数料あわせて約7〜8万円が飛びます。
合格までの受験歴と勉強時間
上の費用がどういう受験経過から生まれたのか、実績も載せておきます。
| 時期 | 科目 | 結果 |
|---|---|---|
| 2019年3月 | アビタス申込 | — |
| 2019年10月 | FAR | 82点で合格 |
| 2020年1月 | BEC | 65点で不合格 |
| 2020年6月 | AUD | 80点で合格 |
| 2020年11月 | REG | 76点で合格 |
| 2021年2月 | BEC | 73点で不合格 |
| 2021年3月 | BEC | 76点で合格(全科目合格) |
勉強開始から全科目合格まで丸2年、総学習時間は1,630時間でした。休憩時間は含めていないので、正味の学習時間に近い数字です。1年あたり約800時間、月あたり約54時間、1日あたり2時間弱というペースです。
スタート時点はTOEIC830点、簿記2級(2013年頃取得)、会計単位はゼロという状態でした。
なお上の表に含まれていない費用として電卓があります。私は打鍵音が気になるタイプだったので静音設計のものを使っていました。数千円ですが、4時間集中するための道具としては投資する価値があったと思います。
私が受験した当時(旧制度)との比較
参考までに、2019〜2021年の私の実績と2026年の現水準を比べます。
| 費用項目 | 著者の実費(2019〜2021年) | 2026年水準(ストレート合格目安) |
|---|---|---|
| 予備校代 | 約70万円(アビタス・フルパック) | 43万円〜(アビタスは公式表記62.5万円〜) |
| 学歴評価(NIES) | 約$225≒約24,750円(1ドル110円換算) | $250≒約39,500円(1ドル158円換算) |
| 試験料・国際手数料 4科目分 | 約44万円(1ドル110円換算) | 約48万円〜49万円(1ドル158円換算) |
| 総額 | 1,196,544円(不合格2回含む) | 約100万円〜(ストレート合格) |
NIES料金は$225→$250に値上がりし、円安の影響で受験料の円換算額も大幅に増えています。予備校代は選択肢によっては下がっているものの、受験回数が増えると総額は当時より高くなる可能性があります。
新試験制度(CPA Evolution)で費用はどう変わった?
2024年1月からのCPA Evolution新制度で、BECが廃止されDiscipline選択科目(BAR・ISC・TCP)に変わりました。科目数は引き続き4科目です。
| 項目 | 旧制度 | 新制度(CPA Evolution) |
|---|---|---|
| 受験科目数 | 4科目(FAR・BEC・AUD・REG) | 4科目(FAR・AUD・REG + BAR/ISC/TCP のいずれか) |
| Discipline科目の国際手数料 | $390(BECの手数料) | $390(Core科目と同額) |
| 合格有効期間 | 18ヶ月 | 州により30〜36ヶ月(NY・アラスカ・グアム30ヶ月/ワシントン36ヶ月) |
国際会場手数料は、2026年8月1日時点のNASBA公式サイトの確認では、Core科目・Discipline科目とも同額の$390です(インドのみ$460)。科目の種類による差はありません。また合格有効期間は、NASBAの模範規則(UAA Model Rule 5-7)で従来の18ヶ月から30ヶ月に延長され、州によってはさらに長い36ヶ月を採用しており、焦って再受験するリスクは下がりました。実際の有効期間は州によって異なるため、出願州の会計士委員会で必ずご確認ください。
新制度の詳細についてはこちらの記事もご覧ください。
費用を抑える方法
① 教育訓練給付金(最大10万円)
雇用保険の加入期間が1年以上ある社会人であれば、受講料の20%(上限10万円)が給付されます。アビタスとTACが対象です(CPA会計学院は対象外)。
② リスキリング補助金(最大35万円キャッシュバック)
アビタスはリスキリング支援制度を設けており、公式サイトでは「全科目合格でのキャッシュバック+修了試験・転職成功での支援金=合計25万円」「教育訓練給付金と併用で最大35万円」と案内されています(2026年8月時点の公式サイト確認)。金額・対象条件は時期によって変わるため、必ず説明会で最新の条件を確認してください。
③ 予備校の割引制度
アビタスには資格割引(CIA・CISA・CFE・IFRS・FP2級で5,000円、簿記1級・CFA・中小企業診断士で1万円、税理士で3万円、公認会計士で5万円/いずれか1つのみ適用)、新卒1年目割引(5万円)、転校応援キャンペーン(最大10万円)などがあります(2026年8月時点の公式サイト確認)。
④ 一発合格を目指す
Core科目(FAR/AUD/REG)の再受験は1回で約12万円増、Discipline科目の再受験も同額の約12万円増です(2026年の手数料改定でCore/Discipline間の差はなくなりました)。「安い予備校を選んだのに不合格が続いて結果的に高くついた」が最も避けたいパターンです。
まとめ:費用の全内訳を把握して挑戦しよう
| 費用項目 | 金額(USD) | 円換算目安※ |
|---|---|---|
| 予備校代(アビタス ライトパック目安) | — | 約624,800円〜 |
| NIES学歴評価料 | $250 | 約39,500円 |
| 英文証明書発行 | — | 約1,000〜2,000円 |
| 受験資格審査料(ワシントン州) | $96 | 約15,168円 |
| 試験料 4科目分(ワシントン州) | $1,486.36 | 約234,845円 |
| 国際会場手数料 4科目分(Core 3+Discipline 1) | $1,560 | 約246,480円 |
| ストレート合格の合計目安 | — | 約116万円〜 |
※ 1ドル=158円換算(2026年8月時点)。予備校はアビタス ライトパックで計算。為替変動・州・割引適用状況により実際の費用は異なります。
100万円超の大きな投資ですが、合格後の年収アップや転職でしっかり回収できます。重要なのは受験回数を増やさないこと、補助制度を活用すること、この2点です。
他の試験制度の詳細や科目の選び方については、以下の記事も参考にどうぞ。
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よくある質問(FAQ)
Q. USCPAの取得費用は総額いくらかかりますか?
A. 予備校費用・受験料・学歴評価・ライセンス申請費用を合わせると、100〜150万円程度が目安です。受験回数が増えると受験料がかさむため、一発合格が費用を抑える最大のコツです。
Q. 受験料は1科目いくらですか?
A. NASBAが定める基本の試験料は1科目$268.59(2026年8月時点)です。これに各州の申請手数料が加わり、実際の1科目あたりの合計は$364〜$385程度(州により異なる)、日本円で約5万8千円〜6万1千円程度です。4科目を1回で合格すると受験料の合計は約23万円〜24万円になります(州により異なります)。
Q. 予備校費用はどれくらいかかりますか?
A. アビタス62.5万円〜(パックにより変動・単位試験料は別途)、TAC 43万円(総合本科生430,000円・単位取得費は別途)、CPA会計学院 42.9万円が目安です。すでに会計・ビジネス単位を持っている場合は費用が大幅に安くなります。
Q. 費用を節約するにはどうすればいいですか?
A. ①予備校の早期申込割引を利用する ②各科目を一発合格して受験料を最小化する ③日本の試験会場(東京・大阪)で受験して渡航費を節約する ―この3点が効果的です。
Q. ライセンス申請には別途費用がかかりますか?
A. はい。NASBA・州Board of Accountancy・倫理試験(AICPA Ethics Exam)の費用が別途かかります。州によって異なりますが、合計で$500〜$800程度です。
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