USCPA(米国公認会計士)の予備校は、2026年現在アビタス・TAC・CPA会計学院の3社に絞られています(大原・プロアクティブは新規募集を終了)。この記事では、アビタスで全科目合格した筆者(ちゃわ)が、3社を費用・教材・サポートで比較し、実際に予備校を選んだときの体験も交えてタイプ別のおすすめを紹介します。
※費用・コース情報は2026年6月に各社公式サイトを確認した内容です。最新の料金・条件は必ず公式サイトでご確認ください。
USCPA予備校3社の比較(早見表)
| 項目 | アビタス | TAC | CPA会計学院 |
|---|---|---|---|
| 定価(税込) | 624,800円〜 | 400,000円〜(Web 430,000円〜) | 429,000円 |
| 提携教材 | 独自教材(日本語) | Becker(米国最大手) | UWorld |
| 単位取得 | 別途(1科目12,100円) | 別途(ブラッドリー大学提携) | パッケージ込み |
| 補助・給付 | リスキリング(2026/6/30で新規終了) | 一般教育訓練給付20%(最大10万円) | リスキリング最大70%+お祝い金 |
| サポート期間 | 5年間 | 3年間 | 2年+1年延長 |
| 自習室 | 東京・大阪 | 水道橋・八重洲 | 5校舎+10ラウンジ+全国提携200以上 |
| USCPA実績 | 累計8,115名合格 | 資格予備校大手 | JCPAで高実績・USCPA参入は近年 |
定価ではTACが最安水準ですが、アビタス・TACは単位取得費が別途のため、自分に単位がいくつ必要かでトータルコストは大きく変わります。費用の全体像は費用の総額【2026年最新】もご覧ください。
【体験談】筆者が予備校を選んだときの話
筆者は2019年3月、会計単位0・TOEIC830・簿記2級という状態で予備校選びを始めました。理系学部卒で会計単位がまったくなかったため、比較の軸は最初から「定価」ではなく「受講料+単位取得費の総額」。当時の料金体系ではこの総額が最も安かったこと、そして日本語の独自教材で会計の理解から入れることが決め手で、アビタスに申し込みました。
結果として、働きながら約2年・総勉強時間1,630時間で全科目合格(FAR82点・AUD80点・REG76点・BEC76点※)。かかった費用の実額は約119.6万円でした(BECに2回落ちて受験料がかさんだのが主因です)。※BECは2024年1月に廃止され、現在はDiscipline科目(BAR・ISC・TCP)に移行しています。詳しい道のりは合格までの全記録にまとめています。
この経験から言えるのは、予備校選びは「自分の単位数の確認」から始めるべきということです。単位が十分あれば定価勝負になり、単位が大量に必要なら「単位込み」の料金体系が効いてきます。ここが2026年現在の3社比較でも一番の分かれ目です。
タイプ別おすすめ
サポート・実績を最優先 → アビタス
合格者累計8,115名・5年サポート・日本語の独自教材と、USCPA専門特化の手厚さが強み。英語に不安がある人、受験手続き全体をサポートしてほしい人、長期でじっくり目指したい人に向きます。筆者はBECに2回不合格になった時期に個別カウンセリングで学習方針を立て直せたことが、完走できた大きな要因でした。詳しくはアビタスの評判レビューへ。
費用を最小限に抑えたい → CPA会計学院
定価429,000円に単位取得費まで込みのシンプルな料金体系。リスキリング補助金(最大70%)とお祝い金で実質負担を大きく下げられます。アビタスの補助金が2026年6月末で新規終了した今、費用面の魅力が際立ちます。一方でUSCPA講座への参入は近年のため、USCPA固有の手続きノウハウの蓄積は説明会などで確認したいところです。詳しくはCPA会計学院の評判レビューへ。
英語教材で本場流に学びたい → TAC
米国最大手Beckerの教材を使えるのが最大の特徴。英語力に自信がある人、将来米国の会計事務所を目指す人、簿記・会計士経験で割引・一般教育訓練給付(20%・最大10万円)を活用したい人に向きます。英語の原書教材は本試験の問題文にそのまま慣れられる反面、会計の概念を英語で理解する負荷はかかります。詳しくはTACの評判レビューへ。
総額シミュレーションの考え方
3社の比較で見落としやすいのが「定価と総額のズレ」です。チェックすべきは次の4点です。
- 単位取得費:アビタスは1科目12,100円で別途、TACも別途(ブラッドリー大学提携)、CPA会計学院はパッケージ込み。会計単位0の筆者のようなケースでは、ここだけで数十万円の差になり得ます。
- 補助金・給付金:アビタスのリスキリング補助金は2026年6月30日で新規終了。現在使えるのはTACの一般教育訓練給付(20%・最大10万円)とCPA会計学院のリスキリング補助金(最大70%)です。制度は変わりやすいので申込前に必ず公式で確認を。
- サポート期間切れの延長費:想定より長引いたときに追加費用がかかるか。筆者は約2年で合格しましたが、5年サポートの安心感は学習の支えになりました。
- 予備校費用以外の出費:受験料・国際会場手数料(1科目$390)・学歴評価費などで、予備校費用とは別に数十万円かかります。全体像はUSCPA取得費用の総額で解説しています。
予備校選びで失敗しないためのチェックリスト
- 自分の単位数を先に把握する:出身学部の成績証明書から会計・ビジネス単位を確認。必要単位数で最適な予備校が変わります。
- 定価ではなく総額で比べる:受講料+入会金+単位取得費+(補助金・給付金の戻り)で計算する。
- 教材のスタイルを確認する:日本語教材で概念理解から入るか(アビタス)、英語教材で本番形式に慣れるか(TAC・UWorld系)。無料説明会や資料で実物を見るのが確実です。
- サポート期間と自分の想定期間を照らす:働きながらなら2〜3年かかるのは普通です(筆者も約2年)。短いサポート期間で焦るより、余裕のある計画を。
結論:選び方のポイント
正直なところ、どの予備校かよりもどれだけ自分が勉強するかが合否を左右します。そのうえで、英語に不安があり手厚いサポートを求めるならアビタス、費用を抑えたいなら補助金が使えるCPA会計学院、英語教材で学びたいならTAC、という整理になります。まずは各校の無料説明会・資料請求で、講師やスタイルを比較してみるのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q. 予備校なしの独学では合格できませんか?
A. 不可能ではありませんが、日本の大学卒の場合は受験資格(会計単位)の問題があり、単位取得のために結局予備校のプログラムが必要になるケースが多いです。詳しくは独学で合格できる?で解説しています。
Q. 補助金は今も使えますか?
A. アビタスのリスキリング補助金は2026年6月30日で新規申し込みを終了しました。2026年7月時点で使えるのは、TACの一般教育訓練給付(20%・最大10万円)とCPA会計学院のリスキリング補助金(最大70%)です。条件・期限は各社公式サイトで最新情報をご確認ください。
Q. 地方在住で通学できない場合は?
A. 3社とも通信(Web)受講が基本になっており、筆者も教室にはほぼ通わず合格しています。自習室を重視する場合は、提携ラウンジが多いCPA会計学院が選択肢になります。
Q. いつ申し込むのがいいですか?
A. 「受験を決めたらすぐ」が基本です。学歴評価(単位審査)や単位取得に数ヶ月かかるため、申込みから最初の受験までは思ったより時間が空きます。筆者は2019年3月に申し込み、最初のFAR受験は同年10月でした。
3社のさらに詳しい比較はUSCPA予備校3社の徹底比較、これから始める方はUSCPA初心者ガイドもどうぞ。
